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自分らしく輝く起業とは〜新規事業の可能性〜/むすラボ2018セミナーレポート

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自分らしく輝く起業とは〜新規事業の可能性〜/むすラボ2018セミナーレポート

自分らしく輝く起業とは〜新規事業の可能性〜/むすラボ2018セミナーレポート

これからの地方での仕事の作り方や働き方のヒントを探すための学びの場、むすぶしごとLAB.。2018年度第5回目のセミナーは、経営と人材育成がテーマ。

音楽事務所を主に、アパレルや飲食店など様々な業種の経営にチャレンジしている番下慎一郎(ばんした・しんいちろう)氏。成功の秘訣は所属アーティスト、各事業部スタッフの人材育成。先輩起業家として自身の起業までのストーリーや起業後ターニングポイントなど、激しく変化していく時代の局面に対して求められる判断力や経営者としての心得について学んでいきました。

※実施日:2018年11月4日・会場:Coworking & Café yuinowa

講師紹介

番下慎一郎氏(株式会社bud music 代表)

株式会社bud music代表 1978年生まれ石川県出身。2001年より京都に移住し、7年間のレコードショップバイヤー経験を経て、2009年に株式会社bud musicを設立。京都を拠点に、アーティストのプロデュースや、マネージメントなど、音楽レーベルの運営の他、アパレル、飲食店の経営も行い、FM京都αステーションで毎週木曜日にオンエアされている「CROSS POINT」のDJも務める。
http://www.budmusic.org

最終回である今回も、yuinowa二階にはたくさんの受講生が集まりました。セミナーの中では、番下氏の創業したときの動機や考え方、音楽事業・飲食事業・アパレル事業それぞれを進めている中で大切にしていること、などについてお話頂きました。

番下氏は、株式会社bud musicを設立して10年。独立前まで勤めていたレコードショップのバイヤーの仕事を辞め独立した理由として、

「野心があったというよりは、人に使われるのが嫌だったから。仕事を進めるのも自分が納得しないと頑張れないと思うし、『仕事をただやる』というのも本当に嫌だなと思う」

と語っていました。創業時も、「自分が始める事業に勝算があるかどうか」ということよりも、「自分はこの事業をやりたいか、やりたくないか」ということを中心に考えていたそうです。

独立とは、自分自身で仕事を作り進めていくこと。また、会社勤めの場合以上に、自分の暮らしの中に仕事の要素が食い込んでくることもあります。事業でどれだけお金を稼げるかも重要ですが、「そもそも自分は、この仕事で暮らしていきたいのか」ということは、きちんと見定めておくべきポイントなのではないでしょうか。

前職での経験は、もちろん無駄ということではなく、「会社の中で様々なことに取り組んでいくなかで、自分の向き不向きが見えてきた」「経営者として仕事をしていく前にいろいろなものを見ることができた」といったことは、自分で会社を経営していく中でも活かされているそうです。また、音楽業界に関わっていたことにより「メンタルも強くなった」とのこと。

音楽、飲食、アパレル、と事業を展開しながら、bud musicは10周年を迎えたましたが、番下氏は「まだ、自分自身限界は来ていないし、上手くいこうが行くまいが人生一回だから色々なことを試してみたい」と、これからの展開に期待が高まるコメントをくださいました。自分で選んだ仕事を、自分で楽しみながら進めてきたからこそ、10年続けてきた今でも、このような活動的な気持ちでいられるのではないでしょうか。

むすぶしごとLAB.を受講した方たちの中には、今後企業や独立を考えている方が多くいるはず。会社員とは違う世界に入っていくことになり、不安も多いはず。しかし、独立して仕事をしたり、物事を考えていく上での不安について、番下氏は、

「物事を悪く考えようと思ったら、どこまでも悪く考えられます。でも悪いことが起こる前から考えてもしょうがない。起こった時に考えたほうがいい。悪いことを考えてしまうと、そもそも行動に移せないし、やって失敗したときに『どうしよう』と考えればいいと思います」

と語っていました。起業セミナーを受講したり、いくら準備を整えていっても、不安は消えないし事業も前進しない。そうであるなら、まずは行動に移し、その中で発生した問題にきちんと向かい合っていったほうが、自分の事業を少しずつ確実に前進させることができるはず。

この回で2018年の「むすぶしごとLAB.」は終了ですが、受講した皆様も、講師の皆様が話してくださったことをきっかけに、起業・創業に向けて、少しでも行動に移すことができればと思います。