お知らせNEWS

REPORT

創業に必要な数字のいろは/むすラボ2018セミナーレポート

REPORT

創業に必要な数字のいろは/むすラボ2018セミナーレポート

創業に必要な数字のいろは/むすラボ2018セミナーレポート

これからの地方での仕事の作り方や働き方のヒントを探すための学びの場、むすぶしごとLAB.。2018年度第3回目のセミナーは、財務がテーマ。

どんなに小さな事業であっても事業運営に数字の知識は必ず必要です。税理士の石川和男(いしかわ・かずお)氏からは、創業した際の売り上げ予測や収支計画の立て方、損益計算書について学んでいきました。また第二部として創業支援融資の制度内容や融資を受ける際に必要な創業計画のつくり方について、日本金融政策公庫の大友憲政(おおとも・のりまさ)氏より学んでいきました。

※実施日:2018年10月31日・会場:結城商工会議所

講師紹介

石川和男氏(石川税理士事務所 代表)

石川税理士事務所代表、建設会社総務経理担当取締役、大学、専門学校講師。大学卒業後に建設会社に入社し、30代になって将来への不安を打ち消すために数多くの資格試験に挑戦して合格する。勉強法についてのビジネス書等も出版され、講師として全国各地を飛び回って活躍中。
https://www.ishikawa-kazuo.com

 

大友憲政氏(日本政策金融公庫水戸支店 国民生活事業 融資第二課長)

国の政策に基づいて、個人・中小企業・農林水産業者への融資、国内産業の国際競争力向上や海外での資源開発促進のための金融など、一般の金融機関を補完する業務を行う。
https://www.jfc.go.jp

今回の会場は、結城商工会議所の会議室。今までのトークイベントとは打って変わって、テキストと講師の解説による講義形式で進められました。数字が関わるので「苦手!」と思ってしまう方もいたかもしれませんが、創業に必要な会計の知識、そして資金調達の知識について、しっかり学んでいくセミナーとなりました。

前半は、石川氏からの「創業に必要な会計の情報」。美容室を開業させることを例として、なぜ帳簿をつけて一定期間の経営成績を明らかにしておく必要があるか、ということを学んでいきました。

また、会社の経営状態を明らかにする財務書類の作り方や、収益・利益・費用の関係なども解説。一度ですべてを理解するのは難しいですが、これから起業に向けて準備していく中で、まずは言葉だけでも知っておかなくてはならないものばかりでした。

後半は、大友氏から、開業に役立つ「資金調達」についての解説。

現在、資金調達を行うには、補助金、クラウドファンディング、融資、身内からの借金、などの方法があります。ですが、どの方法を使って資金を集めるか、ということ以前に「自分の事業の意義・収益を得る仕事として妥当性・どんな資金が必要なのか」といったことを明確にまとめた事業計画や創業計画が必要となります。
大友氏からは、融資を行う前の、自分の事業をしっかりと考え計画的に準備していく必要性が語られました。

独立したい、創業したい、と思っていても、事業は思いや憧れだけではできないもの。今回参加した皆様も、内容を一度では理解しきれなかったかもしれません。ですが、創業の準備をしつつも、ぜひ理解を深めていっていただければと思いました。