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2017年度むすぶしごとLAB.第3回 「ゲーム感覚でやってみよう!経営シミュレーション」セミナーレポート

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2017年度むすぶしごとLAB.第3回 「ゲーム感覚でやってみよう!経営シミュレーション」セミナーレポート

2017年度むすぶしごとLAB.第3回 「ゲーム感覚でやってみよう!経営シミュレーション」セミナーレポート

 

これからの地方での仕事の作り方や働き方のヒントを探すための学びの場、「むすぶしごとLAB.」。

2017年のセミナー第3回目では、株式会社ブレーンの専門講師・中村和彦(なかむら・かずひこ)氏による、「ゲーム感覚で行える経営シミュレーション」を行いました。

 

講師紹介

中村和彦氏(株式会社ブレーン 専門講師)
1976年中央大学理工学部卒業後、ソフトウェア会社に就職。プログラマーを経て、システムエンジニア、プロジェクトマネージャーとして、銀行・証券会社・サービス業などの多数のシステム開発に携わる。現在は株式会社ブレーンの専任講師として、全国の公益団体を中心に年間150回以上の研修を行い、現在までに1,000回を超える。パソコン初心者から上級者までさまざまなレベルの受講者に対し、「解りやすいセミナー」をモットーに、パソコン指導を企画実践している。

 

セミナーの様子
タイトルに「ゲーム感覚でやってみよう!」とある通り、パソコン上で動く経営シミュレーションゲームを使って、経営体験を行いました。

参加者自身が社長となり、ゲーム内で会社を設立。一定期間の経営を行い、最終的にどんな経営状態にすることができたかを見ていきます。

テレビゲームでも様々な経営シミュレーションゲームはありますが、今回使用したものは、それをもっと「会社経営の演習」に特化させたようなイメージ。難しい操作はなく、条件やルールに従って数値を入力していきながらゲームを進行していきます。

グラフィカルな要素はありません。その代わりに、商品の仕入れ・販売員の雇用・支店の設立・販売促進などの経営に必要なヒト・モノ・カネの要素をしっかり扱う必要があるのと、同時に参加している人の経営判断がゲーム内全体の会社の動きに影響してくる、ということが特徴です。

まずは、講師の中村氏からゲームの仕組みについての説明が行われました。どんな前提とルールで進められているのか確認し、参加者それぞれが、自分はどんな戦略で経営を進めていくかを考えていきます。

そして、実際に経営に取り組んでいる最中は、ゲームとはいえみんな真剣。参加者は、データを見ながら仕入れ、雇用、支店の設立などの経営判断を入力。

ゲームを進めていく中では、月ごとに経営の成果が発行されます。これは次の経営判断を考えていくときの重要な材料。自分の考えと、これまで行ってきた経営判断の結果を見比べてみて、次の一手を判断。

自社の経営状況には、ほかの参加者の経営判断も影響されるので、自分の思惑通りに進めるのはなかなか大変です。

一年間分の経営シミュレーションが終わった後は、中村氏からの講評。

あくまでシミュレーションとしての経営でしたが「得意な取扱商品を作っておくのもポイント」「販売促進にかける費用は、必要な時にしっかり使う必要がある」など、実際の経営のなかでも役に立つ知識を得ることもできたと思います。

実際の経営では、シミュレーションよりももっと複雑な条件で会社を運営していくことになると思います。
ですが、まずはゲームの中でお金がどのように動いていくかを経験しておくことで、実際に会社を作ったときに、「資金はどういった部分に必要になるか」「取り扱う商品はどのように選ぶか」「販売促進はどんなときに行えばいいか」などの判断を行う際の、心構えができるのではないでしょうか。

(取材・撮影・レポート:佐野匠)